向かい風に飛び乗って

THE リマインズのボーカル・ギターたけうちより

今日も見に来てくれてありがとう。

2018年03月

おはよう。横浜FADでのライブを終え、ただいま3月23日30時20分。寝るまでは今日は終わらない。打ち上げを終え、楽しかった時間からリリースされた瞬間に孤独感と睡魔に襲われ始めたので筆を執る。感情は保存が利かないので明日になってしまえばきっと腐り始めてる。

打ち上げの人数がだんだん減っていき、最終的には男5人→3人→2人になり、その2人は始発列車の途中駅でバイバイした。紛れもなく、俺とよしかずがその2人だった。本当はまだまだ行けたけど、俺が野暮用で今から名古屋に向かうため、のお開きだ。今新横浜駅から新幹線に乗ったところ。土曜だというのにサラリーマンは朝早くからご苦労様です。乗車率80%ぐらいの始発新幹線にて、右隣にはサラリーマンと新聞紙。


今日も来てくれたみんなありがとうね。楽しかった。この季節はなんだかエモーショナルになってしまうもので、かつてのお別れの数々を辿ってみるとその多くはやはりこの季節に多い。彩られた桜と暖かい空気がもたらす記憶や感情が心の隅々までじわじわと浸透してくるこの感じ。生命の息吹を俺の心にも感じるこの3月の暮れ。


俺が今名古屋に向かっているというのも、6年前に死んだじいちゃんの7回忌があるからだ。あれから6年経った。もう6年経った。6年前からリマインズと出会ってる人はまあ少ないだろう。今ではスタッフの杏里も、当時はまだリマインズのお客さんとして毎回ライブに来てくれていた、そんな時代だ。当時、ドラムは初代ドラマーで、まみこはまみこで、俺は俺だった。横浜FADも横浜FADだった。もちろんFADのスタッフたちも。そのFADのスタッフが辞めるということになれば、感情が揺れ動かないわけがない。そしてやはりこの季節だ。今日はそんなイベントだった。だから、今日来てくれたみんな、ありがとう、と思った。


話は似ているようで変わるが、この世は無常であり、人も物もすべていつか終わりが来るということを、俺たちはなんとなく知っている。人がいつか死ぬことも、物がいつか壊れることも、この時間がいつか無くなることも、全部わかってるよね。でも、だからなに?と思うわ。永遠に続くものなんてないって、そんなこと知ってるけど、だからなんだ。俺が知りたいのはそれがいつまで続くのかってこと、それをいつまで続けさせることができるのかってこと。そして今まだ存続してるならば、今はまだあるのだってこと、いつか無くなるものが今ならまだあるのだってこと、諸行無常と簡単に片付ける無常観よりも、もっと知っていなきゃいけないものがある。


新幹線は静岡県に入った。さっきまでの右隣のサラリーマンの気配はさっきの駅で消えていった。別にどうでもいいけど。もうあの人には一生会わないだろうな、と、そんなどうでもいいことにまで無常感を感じてしまう今、俺は今この瞬間を生きている気がした。あのサラリーマンの新聞紙の文字、さっきゴミ箱に捨てたタバコの空き箱、ふと車窓から見えたあのおばあちゃんの畑仕事姿も、なんだか無駄に噛み締めてしまった自分がいる。さっきまでみんなといたあのFADでの時間のように。


またね。寝るわ。

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久しぶりに書く。2日間、郡山と仙台でライブしてきた。 STUNNERのツアー。誘ってくれてありがとう。リマインズ号は先ほど仙台をあとにし、横浜を目指して東北道を南下中、行きも帰りもほぼ一人で運転してくれてる杏里のとなり助手席で、俺はこの2日間の出来事を振り返っているところ。今この瞬間も車内で騒いでいる酔っ払いのまみことよしかず、めちゃくちゃうるさいよ。今ケータイ触ってる俺に、「たけうちさん彼女にLINEしてるんすか!」なんて言ってきたから、とりあえず「そうだよ」って答えておいて、本当は今これを書いてるってわけ。



よしかず、まじでこの2日間で今のリマインズにとってのリマインズになったよ。みんなに早く見せたい。ドラムだけの話じゃない。おそらくこの2日間で全出演者の中で最も酒を飲み(飲まされ)、腹毛も燃やし(燃やされ)、記憶喪失で荷物もどこかに置き忘れ、カラダ中に複数のアザを作り、おまけにドラムもよくなった。とても楽しそうだったし、つまり俺も楽しかった。まみこもとても楽しそうだった。杏里はさっき隣で「楽しかったね」って俺に言ってきた。その杏里の言葉にちょっと泣きそうになった。杏里はね、2日間打ち上げも出ず、車で待機して睡眠を取り、知らないところで誰よりも動いてくれた。いつものことだけど。というか、本人はそんなつもり全くないのも知ってるし、そもそもこんなことをブログに書く俺を嫌がるだろうけど。スタッフだからそんなこと当たり前だ、なんて言えるはずないわ。俺はいったいどうすればいいのだろうか。感謝のしようがない。そもそも感謝するしないの話でもない。こんな話をわざわざしてしまう俺が相変わらずダセーなとは思うけど、でもこのタイミングこの状況での杏里の「楽しかったね」という何気ない一言が、とてつもなく深く、これですべてに説明がつくようなレトリックに思えてならない。今ここまで書いてる間に、杏里と俺以外の全員が寝た。おやすみ。おつかれさま。



久しぶりのこのブログ更新が、今回の東北2デイズの出来事と、たった今の車内の状況の説明だけになってしまうかも。帰りたくなくて、猛烈な寂しさで心が潰れそうになっているのは、仲間がいるからだな、と当たり前のことを思った。 STUNNERはもう「髙木正典バンド」ではなくなっていた。STUNNERは STUNNERになっていた。長い付き合いの髙木正典の今までを知っているだけに、それが心から嬉しかった。LOOKLIKEも1+1+1=30みたいなバンドだ。ぜんぶぜんぶぜんぶそうだ。みんなそうだし、当たり前だけど、バンドってすごい。だってひとりじゃ何もできないもん。


しばらく行ってなかった東北に、リマインズを待ってくれている人がいた。そんなこと俺は知らなかったし、知らないふりをしていたし、忘れていたことにさせて。でも思い出した。それは、今から7年前に俺とまみこと当時のドラムの3人だけで始めた遊びが、もう俺とまみこだけではどうしようもなくなっている。それは売れてきたとか有名になったとか、そういう意味ではないことぐらいわかって。それが、唯一の俺がまだ歌い続けてる理由なのかもしれない。


おしっこ漏れそうで漏れそうですごい我慢してる。ちょっと膀胱を押されたらもう終わり。ちょっと尿道の筋肉を緩めたらもう終わり。必死に耐え、必死にこらえ、ギリギリのところで踏ん張る。いつ終わりが来るのか分からないけれど、それはいつも紙一重、どうにでもなってしまうし、どうにでもできる。でも俺はまだ終わらせたくない。これからも頑張ろうかな、と改めて思ったよ。深読みしないで、ただの尿意の話。

誰に感謝していいのかわからない。
誰か、ありがとね。










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