4月7日。新松戸ファイヤーバードでライブ。レコ発ツアー12本目？かな。すごい楽しかった。初めましてのバンドもいたのに、どのバンドも俺たちのレコ発を祝ってくれて嬉しかった。ありがとう。久しぶりの再会もあったしね、最高でした。おめでとうって言われるのって嬉しいもんだな、と思った。レコ発おめでとう、とたくさんの人に言われた。見ず知らずの人にも言われた。嬉しかった。レコ発おめでとうもそうだけど、俺、この前誕生日だったのね、で、誕生日おめでとうって言葉もとても嬉しかった。もうおめでたい歳でもねえし、とか、いつも滅多に連絡よこさねえくせに、とか、そんな感情は、一切、無いね。本当に、素直に嬉しいもんだなと思った。おめでとうってすごくいい言葉。ツアーでライブのたびに、たくさんのおめでとうをありがとう、あーこれからのツアーも頑張るし楽しみだしやる気しかない。次は土曜日高円寺。その後は日曜日名古屋ね。もっともっとライブしたい。もっとライブ見てもらいたいし、もっとかっこよくなりたい。まだまだまだまだまだやりたい。

4月10日。新宿マーブルにギャーギャーズとかゴールデンローファーズ見に行った。すごくいいライブを見た。かっこよかったから幸せな気持ちになった。あの日のライブはもう悔しさとか通り越してただただ見てて幸せを感じた。ライブって、バンドマンって、奥が深い、すごいシンプルだけど、すごい奥が深い。俺はまだバンドのこと、ライブのこと、音楽のこと、ぜんぜんわかってないみたい。とにかくかっこいいライブを見るのは幸せだ。とにかく幸せだ。ライブ見てこんな気持ちになれるなら、俺はこんな気持ちにさせたいとさえ思ってしまった。そんなことあんまり考えたことなかったのに。

そのまま、新宿ACBへ遊びに行った、最近肺がんで余命1年半と宣告された大切な人に会いに行って朝まで飲んだ。もう本人も公開してる話だから隠す必要もないし、だから書いてる。ACBの店長、リマインズをもう何年も前からずっとかわいがってくれてる人、人として大好きな人、今頃病院で孤独なのかな、ちょうどこれからこの人にもっといろいろ頼っていこうと思っていた矢先のこと、早く帰ってきてくださいよ、待ってます。この前俺と尾藤とたっつんと杏里でその人の家に泊まりに行ってくだらない恋バナとかリマインズとの昔話とかたくさんたくさん話してたとこなのにね、信じらんないことってあるんだね。俺はいろんなこと信じて生きてきたし、信じれることが大半だったけど。でもだから俺はたくさん考えたりたくさん閃いたりたくさん見えてきたものがありました。ありがとうございます、あー、なんだか雨の音がうるさい。外の雨の音が、うるさい。あの人はたぶん、死なないね、1年半経っても10年経っても生きてるね間違いなく。俺の中でもうそうやって決めた、俺の中での話、もう決めた。早く会いたいな。

世の中のいろんなことって、複雑そうに見えて実はすごいシンプルにできてるっぽい。ただ単に過去から現在そして未来へと続く時間軸の上で、今の俺たちがほわほわ動いてるだけ。通り過ぎて後ろを見れば過去があって、前を覗けば未来がある。下を見ても上を見ても今はなくて、ただ俺たち自身が過去と未来の境界線になってるだけ。ただ俺たち自身が今を作ってるだけ。だから、明日も、昨日も、5年前も、1年半後も、ぜんぶぜんぶ架空のせかい。ぜんぶぜんぶ想像のせかい。ぜんぶぜんぶ夢のせかい。100年前に君が夢見た未来は今ここにあるだけ、それは今の俺にとってごくごく当たり前の話。だからシンプルに俺たちは今を生きていこう。今を生きていくしかないし、過去と未来は生きられないからね。雨、うるさいな、寝れないよ。久しぶりにどしゃ降りだね。でもこの雨のおかげでなんだか優しい気持ちになれた気がする夜更け。このまま寝て起きたらまたいつも通りの朝が来るのだ。ただそれはいつも通りに思えるだけでいつも通りではないよ。全然いつも通りではないよ。あるのは今だけ。