おはよう。横浜FADでのライブを終え、ただいま3月23日30時20分。寝るまでは今日は終わらない。打ち上げを終え、楽しかった時間からリリースされた瞬間に孤独感と睡魔に襲われ始めたので筆を執る。感情は保存が利かないので明日になってしまえばきっと腐り始めてる。

打ち上げの人数がだんだん減っていき、最終的には男5人→3人→2人になり、その2人は始発列車の途中駅でバイバイした。紛れもなく、俺とよしかずがその2人だった。本当はまだまだ行けたけど、俺が野暮用で今から名古屋に向かうため、のお開きだ。今新横浜駅から新幹線に乗ったところ。土曜だというのにサラリーマンは朝早くからご苦労様です。乗車率80%ぐらいの始発新幹線にて、右隣にはサラリーマンと新聞紙。


今日も来てくれたみんなありがとうね。楽しかった。この季節はなんだかエモーショナルになってしまうもので、かつてのお別れの数々を辿ってみるとその多くはやはりこの季節に多い。彩られた桜と暖かい空気がもたらす記憶や感情が心の隅々までじわじわと浸透してくるこの感じ。生命の息吹を俺の心にも感じるこの3月の暮れ。


俺が今名古屋に向かっているというのも、6年前に死んだじいちゃんの7回忌があるからだ。あれから6年経った。もう6年経った。6年前からリマインズと出会ってる人はまあ少ないだろう。今ではスタッフの杏里も、当時はまだリマインズのお客さんとして毎回ライブに来てくれていた、そんな時代だ。当時、ドラムは初代ドラマーで、まみこはまみこで、俺は俺だった。横浜FADも横浜FADだった。もちろんFADのスタッフたちも。そのFADのスタッフが辞めるということになれば、感情が揺れ動かないわけがない。そしてやはりこの季節だ。今日はそんなイベントだった。だから、今日来てくれたみんな、ありがとう、と思った。


話は似ているようで変わるが、この世は無常であり、人も物もすべていつか終わりが来るということを、俺たちはなんとなく知っている。人がいつか死ぬことも、物がいつか壊れることも、この時間がいつか無くなることも、全部わかってるよね。でも、だからなに?と思うわ。永遠に続くものなんてないって、そんなこと知ってるけど、だからなんだ。俺が知りたいのはそれがいつまで続くのかってこと、それをいつまで続けさせることができるのかってこと。そして今まだ存続してるならば、今はまだあるのだってこと、いつか無くなるものが今ならまだあるのだってこと、諸行無常と簡単に片付ける無常観よりも、もっと知っていなきゃいけないものがある。


新幹線は静岡県に入った。さっきまでの右隣のサラリーマンの気配はさっきの駅で消えていった。別にどうでもいいけど。もうあの人には一生会わないだろうな、と、そんなどうでもいいことにまで無常感を感じてしまう今、俺は今この瞬間を生きている気がした。あのサラリーマンの新聞紙の文字、さっきゴミ箱に捨てたタバコの空き箱、ふと車窓から見えたあのおばあちゃんの畑仕事姿も、なんだか無駄に噛み締めてしまった自分がいる。さっきまでみんなといたあのFADでの時間のように。


またね。寝るわ。

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